東京電力のプラン「従量電灯B」と「アクアエナジー100」はどちらがお得?政府補助分込みで計算
2023年1月以降の使用分より、政府による電気料金の負担緩和策が始まっています。
電力自由化後の料金プランで燃料費調整額が上がり続けています。東京電力エリアでは、電力自由化前の「従量電灯B」と燃料費調整額のかからない「アクアエナジー100」に乗り換えて、電気料金が上がってもお得に電気を使っている方も多いのではないでしょうか。負担緩和策が適用された今、どちらが得になるのか検証してみます。
2つのプランをおさらい
従量電灯B
従量電灯Bは従来の自由化前からある電気料金プランです。基本料金と三段階の料金制度で構成されています。従量電灯Bに切り替えるにはWebでは手続きが行えず、電話が必要です。
基本料金
契約アンペア数 | 料金 |
---|---|
10A | 286円 |
15A | 429円 |
20A | 572円 |
30A | 858円 |
40A | 1,144円 |
50A | 1,430円 |
60A | 1,716円 |
電力量料金
使用量 | 1kWhあたり料金 |
---|---|
〜120kWh | 19.88円 |
〜300kWh | 26.48円 |
それ以上 | 30.57円 |
出典: 東京電力エナジーパートナー より 料金はすべて税込 2023年1月14日現在
アクアエナジー100
アクアエナジーは水力発電によってまかなわれた電力が使えるプランで、燃料費調整額がかからないのが特徴です。燃料費調整額が高騰しているなかWebでも申し込みできることもあり、人気を博しているプランでした。
基本料金
契約アンペア数 | 料金 |
---|---|
10A | 561円 |
15A | 841.5円 |
20A | 1,122円 |
30A | 1,683円 |
40A | 2,244円 |
50A | 2,805円 |
60A | 3,366円 |
電力量料金
使用量 | 1kWhあたり料金 |
---|---|
〜300kWh | 23.83円 |
それ以上 | 30.57円 |
出典: 東京電力エナジーパートナー より 料金はすべて税込 2023年1月14日現在
2つのプランの違い
アクアエナジー100の基本料金は従量電灯Bより倍近い値段ですが、一番の特徴は燃料費調整額が適用されず従量電灯Bの燃料費調整額上限である5.13円/kWhがかからないのが特徴です。そのため、電力使用量の多い家庭ではアクアエナジー100のほうが電気料金の安さで逆転することがあります。
政府による電気料金の負担緩和策では、1kWhあたり7円の減額となり、アクアエナジー100にも適用されるため300kWhより多く利用する場合、従量電灯Bでは燃料費調整額を考慮して28.7円/kWh、アクアエナジー100では23.57円/kWhとなります。
どこでお得になるのか?
電力使用量が多いとアクアエナジー100を利用するのがお得なのですが、いったいどれくらい使用すれば得になるのでしょうか。まずは20A・30A・40Aの比較し、それ以外の契約アンペアもすべて比較します。
20Aの場合
月の電気使用量が173kWhより多ければアクアエナジー100のほうが得
30Aの場合
月の電気使用量が208kWhより多ければアクアエナジー100のほうが得
40Aの場合
月の電気使用量が244kWhより多ければアクアエナジー100のほうが得
10A・15A・50A・60Aも全部比較!
契約アンペア数 | 得になる使用量 |
---|---|
10A | 138kWh |
15A | 155kWh |
20A | 173kWh |
30A | 208kWh |
40A | 244kWh |
50A | 279kWh |
60A | 322kWh |
まとめ
お得でしかないアクアエナジー100ですが、なんと2023年1月10日から新規申し込みを停止しています……。
「アクアエナジー100」新規お申込み受付の一時停止についてこんなにお得なプランなので、電力会社にとってはよくないプランなのかもしれないですね。従量電灯Bに切り替えは引き続き行えるため、自由化後のプランや燃料費調整額上限のない電力会社を利用されている方は東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bに乗り換えてみてはいかがでしょうか。